終身雇用が名実ともにオワコン認定される中、人生100年と言われて生涯で必要なコストを稼ぐだけでもしんどそうな時代になりました。さらに現役世代の将来の年金受取り金額が下がっていくことも確定的なので働いているうちにいかに利益(手取り金額から生活コストを引いたもの)を最大化させて、投資や貯蓄などにまわしておく必要が出てきました。そんな中で海外生活という選択肢もそれなりに合理的なのでおすすめです。
海外生活のメリット
ここで海外というのは東南アジアのタイやマレーシア、ベトナムなどの新興国をイメージしながら話をしていきます。
住居のコスパが段違い
利益最大化のためにまずは生活コストを下げていくアプローチです。まず家賃。東京で夫婦で暮らすのであれば1LDKで10万円前後は確定でかかってると思います。立地や内装をこだわれば20万円近くにもなるでしょう。
これがタイの首都バンコクであれば都心のド真ん中で駅近タワマン1LDKでも8万円前後。さらにベッドタウン(東京で言うと新宿・渋谷まで20分エリア内くらい)まで許容をすれば駅近タワマン1LDKで5万円前後くらいまで下げることができます。郊外のタワマンでも内装などのクオリティーは大差がなく写真のようなプールやジムは完備ですし、守衛&オートロックで屋内のセキュリティーも問題なしです。郊外は新築タワマンの建造も進んでいるので狙い目は多いです。
住居だけでも5万円以上の削減が見込めますね。さらに言うと東京で10万円だと駅から遠いとか階数が低いとかありますが、駅近&高層なので様々な生活ストレスからも開放されます。
食費は柔軟にコントロール
東南アジアのいいところは、現地の料理はめちゃくちゃ安く提供されている(100円〜200円で1食いける)のと一方でちょっとお金を出せば各国の美味しい料理を楽しむことができるところ。
特にバンコクは日本食がタイ人に人気なのと、日本人が多く居住していることもあり、日本食の質と価格が最高に良いです。800円前後出せば定食やラーメンが食べられますし、5,000円くらいだせば日本でも質が高いと認定される寿司や焼き肉を楽しめます。マレーシアだと中華料理が抜群に美味いです。
出費を抑えたいときには現地の料理を食べればOK。安いですがめちゃくちゃ美味いです(油とか塩が多いので食べ過ぎには注意)。
週1〜2回くらい日本食を食べる感じでも月の食費は2人分で30,000円くらいで済みます。
移動はタクシーで低コスト&快適
バンコクはタクシーの料金が異常なほど安いです。電車の初乗りが20バーツ(70円くらい)のに対してタクシーの初乗りが35バーツ(120円くらい)なので2人以上で移動するとタクシーの方が安いという謎現象が起こります。マレーシアだとGrab Taxiという配車アプリのサービスレベルがとても高いのでおすすめ(タイでもGrabは使えますが値段は高いしあまりサービスレベルは高くないです)。
英語力が無料で伸びる
どんなに人と関わりの薄い生き方をしていても海外で暮らせば嫌でもちょっとは英語ができるようになります。大学くらいまで普通に英語の授業を取っていれば基礎レベルの知識は持っているはずなのでそれにスピーキングとリスニングスキルが乗っかっていい感じになります。
外国籍の人と働く機会が多くなることは日本で暮らすにしても確定的なので、英語力が上がるというのはいいことです。しかも無料。
ざっくりとメリットでした。生活における固定費を削減できる。ことさら大きいのはコストを下げてもストレスが高まらないこと。ストレスが大きくなると酒やタバコなど追加のコストがかかるのでおすすめできません。仮にストレス解消したいのならコンドミニアム(タワマンのこと)に備え付けのジムでダンベルと戯れましょう。
海外生活のデメリット
もちろんデメリットもあります。日本で暮らしているときは考える必要のないことを海外だと考えないと損します。
滞在や労働をするには許可がいる
海外で長期滞在して働くにはビザと就労許可の2つが必要になります。ないと違法なので逮捕されるので注意。これは日本で起き得ない大きなデメリット。
簡単に取得する方法は現地の会社に勤めること。そうすれば両方とも問題解決できます。あとは自分で会社を起こしたり、現地の方と結婚したりするという方法があります。
現地の日系企業はステレオタイプ日系企業
ビザと就労許可を取るために現地の会社で勤めることが簡単だと言いましたが、働く会社は選びましょう。なぜなら東南アジアの日系企業は昔ながらの経営スタイルの企業が多いからです。
- 残業がめちゃくちゃ多い上に手当が薄い
- 現地支社長に決定権がなくて本社の指示待ちなので意思決定が遅い
- 駐在社員の言いなり
など枚挙にいとまがないです。特に現地法人の直接雇用の場合は注意しましょう。一般的には現地法人の直接雇用の場合、給与水準は日本と比較すると低いです。これ自体は良いのですが、残業しまくって、会社の飲み会や接待に疲弊をしてコストを挙げて、複業も勉強もする時間がないとかだったら日本でおとなしく働いた方が幸せです。
会社からは最低限の給与とビザをもらい、その分の労働を提供するくらいのスタンスで、あとは余計なストレスとコストを軽減し複業や勉強に時間を充ててください。
現地でのビジネスは利益確保が大変
東南アジアは日本よりも物価が安いので、現地の一般消費者を対象とするようなビジネスは単価を上げることが難しいです。なので日本や欧州、米国などのお金持ちをターゲットにするビジネスをすると、高収益を目指せます。
吉野家やなか卯が恋しくなる
日本の牛丼や親子丼は最高です。マックのてりたまバーガーとかもバンコクでは食べられません。UFOも300円くらいします。
こんなところです。日本で十分な利益が出ていて東南アジアになんか下れないぜという方は全然良いのですが、毎月結構カツカツなんですとか言う人は海外生活へのピボットを検討する価値はありかもです。
東南アジアは安い時期なら5万円くらいで行けるので旅行ついでに選択肢を検討してみるのはありじゃないかと思います。
海外にちょっと出てみるなら航空券と格安ホテルを使おう
アジアを体験してみるならたったの数万円でOK。時間がない方も1泊2日とかで全然いけるので興味のある国にはぜひ一度訪れてみてください。ちなみにバンコクであれば安い時期ならフライト3万円+ホテル1泊3,000円とかでいけます。
東京から大阪に遊びにいくよりも安いかもしれません。
格安航空券を探すなら
スカイチケットは予約まで日本語のみでできるのでとても簡単。Peachなどの日系格安航空会社なども掲載されているので、外資系のチケット検索サイトでは探せない格安航空券が見つかるチャンスがありおすすめです。Wifiなど海外旅行に欠かせないサービスも取り扱っているので便利です。
格安ホテルを探すなら
CMでもよく見かけるトリバゴです。複数サイトから比較できるので価格の比較がしやすくて便利。初めて訪問する国の場合は相場感も分かりづらいと思うのでトリバゴで一度検索して選択肢を洗い出すのがおすすめです。
私がよく使っていておすすめなのはBooking.com。大体においてサービスと価格で最安値が探せますし、予約後に現地までの行き方やこれをタクシーの運転手に見せればOKですよというページまで用意してくれるので海外旅行時にはとても便利。会員登録すれば毎回簡単に予約が可能なので重宝しています。